令和5年度セルフヘルプ実践セミナー(セルフヘルプ活動支援20周年記念イベント)を開催報告
去る11月13日、かながわ県民センター2階ホールにて令和5年度セルフヘルプ実践セミナー(セルフヘルプ活動支援20周年記念イベント)を開催いたしました。
集合とオンラインのハイブリットにて開催し、会場67名、オンライン70名 合計137名もの方にご参加いただきました。
記念対談では、セルフヘルプ支援者会議の正副座長で20年以上、本事業に関わってくださっている堀越由紀子さん(星槎大学 教授)、臼井正樹さん(神奈川県立保健福祉大学 名誉教授)のお二人のお話を、中越章乃さん(東海大学 講師)の進行で深めていただきました。
県社協における当事者活動支援から続いてきた当事者を主体とした支援の歴史、神奈川県行政における青い芝の会など当事者団体との関わりを経て進められてきた県行政による関わり、その二つが合わさる形で今の形のセルフヘルプ・グループ支援に結びついてきたことなどが語られました。
記念対談の様子。左から、臼井さん、堀越さん、中越さん。
セルフヘルプ・グループからのメッセージでは、①NPO法人あではで神奈川(発達障害を持つ子の親と成人本人の会)、②被害者支援自助グループ「ピア・神奈川」 (被害者・被害者遺族等の相談・支援)、③AA※(広報活動実行委員会)(アルコール依存症からの回復をめざす本人のグループ)、④ ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in横浜(ひきこもり経験者による当事者団体)の4グループより、それぞれの活動内容やその中で感じるチカラなどが語られました。
※AA:アルコホーリクス・アノニマス
セルフヘルプ・グループ1分紹介では、15グループが登壇され、1分間という短い時間で各グループの取り組み内容を紹介いただきました。
最後のシンポジウムとディスカッションでは、事前質問や当日出された質問を基に、グループの運営の工夫や専門職などの周囲への期待など、様々な角度からセルフヘルプ・グループの活動やその想いについて深掘りされました。
参加者から出していただいた「あなたの感じ取ったセルフヘルプ・グループのチカラ」では、「誰にも言えない場所・仲間」「一人じゃない」「同じしんどさを分かちえるチカラ」「否定しない。そういう気持ちで聞きたいと思わせてくれる」「癒し効果」「この活動を多くの人に伝えていくことが大事」など、たくさんのチカラが出されました。これらを共有し、盛会のうちに終了となりました。
本セミナーは年1回開催しており、セルフヘルプ・グループのチカラを感じる、とても心温まる場です。本会では、来年度も本セミナーを開催予定です。本ホームページで情報発信してまいりますので、ぜひまたご覧ください。