かながわボランティアセンター

社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

協働事業のご紹介Kanagawa Volunteer Center

[協働モデル事業 フリースペースたまりば]調査活動中間報告

■認定NPO法人フリースペースたまりば
認定NPO法人フリースペースたまりばは、34年前から川崎市で学校や地域に居場所を見出せない子どもたち、若者たち、その家族と共に居場所づくりに取り組んできた団体です。
本会地域福祉部地域課(VC)では令和5年度より、認定NPO法人フリースペースたまりばと共に「福祉的支援を必要とする子どもとその家族を食を通して地域全体で支えるしくみづくり」をテーマとした協働事業(本会「地域福祉活動支援事業(協同モデル助成)」)に取り組んでいます。

■認定NPO法人フリースペースたまりばの調査活動
令和5年度に行ったウェブ調査では、子ども食堂やパントリー等の食支援を行っている団体等が、子どもやその保護者等からのSOSをキャッチしやすい「場」や「機会」になっていることが明らかになりました。また、これらの団体等が行う「食」そのものの支援が“表”に掲げるメニューであることに対し、SOSをキャッチして支援につなげる等の対応を“裏メニュー”と呼んでいます。この“裏メニュー”の現状、課題にスポットを当てたことがことが調査の特徴となっています。

▶令和5年度(2024年3月発行)
「こども食堂等に寄せられる困りごとと支援に関する調査レポート」

 

令和6年度は令和5年度調査の結果を受け、食支援を行っている県内外の団体に困りごとや支援の詳細を伺うと共に、中間支援団体、社会福祉協議会、自治体関係部署にどのように地域の食支援と連携し、支援や地域づくりを行っているかインタビュー調査を行いました。
食支援を4つの類型(「ユニバーサル型」「中間型(困難層意識型)」「困難層ターゲット型/困難地域実施型」「困難世帯アウトリーチ型」)に分け、インタビューで語られた内容を整理分析し、考察や食支援団体や支援をする組織へのメッセージなど、大変興味深い内容になっています。
食支援に関わっている方々はもちろん、子どもを取り巻く昨今の社会情勢に関心をお持ちの方、地域活動への参加に興味がおありの方にもぜひ、ご一読いただきたいレポートです。

▶令和6年度(2025年3月発行)
「こども食堂等食支援によせられる困りごとを支える地域のあり方に関する調査レポート」

 

本会機関紙「福祉タイムズ」に、認定NPO法人フリースペースたまりば事務局長・理事であり、当調査実施責任者の鈴木晶子氏より当協働モデル助成事業の中間報告を寄稿いただきました。併せてご覧ください。

▶「福祉タイムズ」2025年8月号(P.4~5)
「福祉的ニーズを持つ子どもへの食支援の可能性を探って ~県社協との協働モデル助成事業の中間報告~」