かながわボランティアセンター

社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

様々なご支援をいただきましたDonations/Fund

(特非)日産労連NPOセンター「ゆうらいふ21」 巡回公演

●寄附
(特非)日産労連NPOセンター「ゆうらいふ21」

●寄附内容
障害児(者)福祉施設等への巡回公演「チャリティーきゃらばん」

●子どもたちに生の感動を届けたい!
一般の劇場へ出かけることが難しい心や体にハンディキャップのある子どもたちに、いつまでも想い出に残る生の舞台を見てもらい、夢と感動を共にしたいとの思いから、「ゆうらいふ21」は施設を巡回して人形劇を上演する「チャリティーきゃらばん」を1989年から実施しています。開催数は3,673回にものぼり、435,000人を超える多くの方々が楽しいひとときを過ごしました。(2024年末時点)

この活動は、日産労連の組合員が組合費とは別に毎月100円ずつ出し合っている福祉基金と、「ゆうらいふ21」会員の会費や寄付により運営されています。

今回ご紹介する重症心身障害児(者)施設「サルビア」での実施以外、鎌倉療育医療センター小さき花の園(6/13鎌倉市)、社会福祉法人 みその聖園子供の家(6/13藤沢市)、相模原南児童ホーム(6/14相模原市)等でも実施されました。

 

▶KVCから“ひとこと”
長きにわたり継続開催されてきた「チャリティーきゃらばん」ですが、本会が関わらせていただくのは今回が初めてです。多くの施設から希望があった中、今回は横浜市鶴見区にある、恩賜財団 済生会横浜市東部病院内の重症心身障害児(者)施設「サルビア」が公演会場のひとつに決まりました。

人形劇団“つばさ”(NPO法人おはなしキャラバンつばさ)が創りだす一体感あふれる舞台を、子どもだけでなく成人も含む「サルビア」利用者の方々やそのご家族等、皆さんで楽しい時間を過ごしていただくことができました。また、会場スタッフとして資材搬入や会場設営、観客サポート等に関わり共に楽しむ「ゆうらいふ21」の皆さんの姿に、文化・芸術活動を通じて、障害者福祉施設の子どもたち等の豊かな心を育み、感動の想い出づくりに寄与したいという「ゆうらいふ21」の想いを感じました。

後日「サルビア」の職員さんから届いたメッセージの一部をご紹介します。

当施設入所中の利用者はさまざまな医療的ケアが必要なことから施設の外に出る機会が少なく、利用者によっては年に1回の外出となる場合もあります。そのためこのような形で施設に訪問して公演して頂くことは大変貴重な機会となっています。映像ではなく、「生の舞台」でしか得られない迫力への驚きであったり、劇団員の息遣いまでが聞こえる環境に触れることは利用者にとって思い出に残るものとなりました。会場となるプレイルームでは入口の時点よりアーチを作成して下さり、ボランティアの方々が出迎えてくれるところから始まり、まるでどこかの劇場に行ったかのような期待感あふれる始まりでした。舞台が始まった時の利用者の視線が舞台にくぎ付けになる姿や、終始にこやかな笑顔を浮かべている利用者、音響の迫力に大喜びの利用者など、普段はなかなか見られない姿を見ることができました。公演終了後の劇団員の方が人形とともに利用者と触れ合ってくれた際、にこにこ嬉しそうな利用者の表情が印象的でした。
また、お礼状を渡す場面では制作に携わった利用者が満面の笑みで役割を果たすことができたのもよい経験となりました。このような機会を提供して下さり心より御礼申し上げます。